「猫のお話」

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「猫のお話」

3年ぐらい前のお話です。ある日私が外から帰って来ると、私の家と隣の駐車場の境の塀の駐車場の側に、段ボール箱が置いてあるのに気が付きました。私は「何だろう?爆弾だったりして。主人に言わなくちゃ。」と一瞬思ったのですが、家の中に入ったらすっかり忘れてしまいました。そして、3日ほどが過ぎました。

ある朝トイレに入っていると、近所の人たちの声が聞こえました。朝から何かあったのかな?と思って聞いてみると、家の横の駐車場との境の塀に大量のウジ虫がいました。たぶん、何万匹という量だと思いました。

近所の人たちは、段ボール箱からウジ虫が出てきているようだから、あの中に何か入っているのだろうと話していました。まさか赤ん坊とかではないだろうね。と言っていました。私は「あの時の段ボールだ!」と思いました。うちのすぐ隣の塀という事もあって、主人が段ボールを開けました。

主人はインテリではないけど、行動力があります。中には猫の死骸が入っていました。初夏の事だし、死後数日経っていたので死骸は腐ってきていました。私は「あの時すぐに主人に言っていれば」と思いました。あいにくその日は雨でした。段ボール箱は濡れてぐじゃぐじゃになってきていて、壊れそうでした。

近所の人たちも皆家に戻ってしまい、主人が黒いゴミ袋を持ってきて、猫の死骸をそちらに移しました。近所の人が清掃局に電話したので、取りに来てくれるという事でした。私は少し離れた所から見ていました。主人はげぇーげぇー言いながらやっていました。死骸の匂いは強烈なようです。私は離れていたので匂いは嗅がなかったです。猫の亡骸も一部しか見ませんでした。

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猫の亡骸は段ボールの中にタオルを敷いて、その上に寝かされてありました。たぶん、亡くなるまでは大事に飼っていたのだろうと思いました。最後に置き去りにしないでほしかったです。ペットのお葬式まではできなくても、清掃局に電話すれば引き取りに来るそうです。

誰かが箱を開けて猫を見て、何かしてくれると思ってそうしたなら、忘れていて悪い事をしたなあと思いました。

あとは、ウジ虫の処理です。主人がホースの水で排水のための側溝にウジ虫を流し込みました。主人は器用なので、上手にウジ虫を全て側溝に流し込みました。

私は蛇口を開けたり閉めたりして助手をしていました。雨がぱらぱらしている中、がんばりました。私はウジ虫ってどこから来るのかなあ?と思って後で調べてみました。そうしたら、ハエが死骸などのそばに卵を産み付けるそうです。

そうすれば生まれた子供(ウジ虫)はすぐに餌にありつけるからだそうです。いつの間に?と思うぐらい速いのでビックリです。ハエがそんなに来ているようには思えないのに。ハエはそんなにたくさんじゃなくても、卵からかえる量が半端ないのかな?

知らないから、自然に死骸から湧いてくるのかと思っていました。主人が近所のために何か(例えば雪かきとか)してくれると、私までお礼を言われるので、何だか鼻が高いです。何もしてくれない旦那さんの奥さんは逆に肩身がせまいと聞きました。私はそこだけは運が良かったと思いました。

猫と言えば、今は、建て替えた家で、裏庭に面した窓から時々猫が見えます。床から始まる窓なので、そこから庭に出て洗濯物を干しています。近所の猫が34匹いるのですが、よくその窓の前を通ります。窓の外からこっちを見ている事もあります。白いのと黒っぽいのと三毛猫もどきみたいなのがいます。

うちは84歳の母と私と主人の3人なので、高齢家族です。なので、猫を眺めるのも楽しいです。年を取って暇になると、お散歩などで鳥や花や木や犬や猫などを見るのが癒しになります。

母とできるだけ毎日お散歩をしているのですが、よく図書館に行きます。図書館の前が緑地になっていて、景色がいいです。

ベンチにすわって木や鳥を眺めています。ベンチが開いていない時や、暑すぎる時は、横の方の喫煙所の前のベンチに座ります。そこにはいつも1匹の猫がいます。白に黒のブチがある猫です。そこは灰皿があるので、タバコを吸いに来る男性がほとんどです。皆一人だから、おしゃべりしているのは、私と母だけという事がほとんどです。

猫は主みたいな存在です。落ち着いていて全く人を怖がっていません。人もハトも犬も平気です。そばに来ても動じません。たぶん野良猫だと思うのですが、肉付きがいいです。いつも餌をもらっているのかな?一度、お昼を食べている男性のそばに行って、もらうのを待っているように座っていました。

くれないとわかるとすぐにあきらめて元のいつもの定位置に戻って行きました。見ているとのんびりした安心するようないい気分です。何だか夏目漱石の「吾輩は猫である」を思い出します。私はこの小説が結構お気に入りです。猫の写真を撮ろうと、カメラを持って行ったら猫はいませんでした。

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