レイトショーを観に行ったお話」

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「レイトショーを観に行ったお話」

娘が高校生の時の事です。それほど映画を観ない娘がめずらしく、「ブリジット・ジョーンズの日記」という映画に興味を持ちました。昔から映画好きな私はうれしかったです。「ブリジット・ジョーンズの日記」は前にビデオで観た事がありました。映画も結構気に入って、サントラも好きでした。娘と一緒に今度はDVDで観ました。娘も気に入りました。やはり娘もサントラも気に入ったようです。

しばらくして、「ブリジット・ジョーンズの日記」の続編が公開になりました。「きれそうなわたしの12か月」という副題がついていました。娘がすごく観たがりました。観に行こう!という事になりました。

私はその当時夜勤の仕事をしていました。週に5日働いていたので、お休みは金曜日と土曜日でした。娘は高校生だったので、お休みは土日です。私と娘のお休みが合うのは土曜日だけでした。そして、結局映画の公開最終日の土曜日に行く事になりました。その日を逃すともう映画の公開は終わってしまって観られません。

しかも調べてみると、日中はなくてレイトショーしかやっていませんでした。深夜の0時から2時までが上映時間でした。

私と娘は変な所に一途で、どうしても行きたいと思うと、むちゃをしてでも行ってしまうような所があります。行く事にしました。

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帰りの時間に電車はありません。うちはお金持ちじゃないので、タクシーに乗って帰って来るという考えは私にはありませんでした。私が、24時間営業のファミリーレストランに入って、始発の時間まで時間を潰して帰ってこようと提案しました。それで決まりました。インターネットで映画館の近くの24時間営業のレストランを探しておきました。

娘と私にとってはかなりの冒険です。娘もあまり不良ではないですし、私もお酒も飲めない、地味な人間なので。

当日は、夜に家を出ました。私はいつも実家に行く時に川崎の駅を通るのですが、夜に行くのは初めてでした。駅の雰囲気がだいぶ違っていて不思議な感じがしました。

映画館では、始まるギリギリにトイレに入っておきました。私は冷え性なので、トイレが近いのです。その頃は3月頃だったと思います。レイトショーなので、お客さんは5人ぐらいでしょうか?私と娘以外に3人ぐらいしかいませんでした。映画はまあまあでした。

やはり1作目の方が良かったです。映画が始まって30分ぐらいでもうトイレに行きたくなりました。私は、昔から映画は高いお金を払って入っているのだから、ちょっとでも見逃したらもったいないと思っていました。なので、必死でトイレを我慢していました。映画が終わって出演者などの名前が全てで終わるまで観る主義なので、かなり辛かったです。

「ブリジット・ジョーンズ」は字が出ている時も、おまけのシーンとかを横に出していたから、よけいに途中で出たくなかったです。

何とか映画が全て終わって、トイレに行きました。なかなか立派なトイレです。個室がズラーッと並んでいます。全部で10室ぐらいありました。

女性のお客は私と娘だけなので、トイレも誰もいません。のはずなのですが、1つトイレの戸が閉まっていました。私は限界なので、あまり気にせず、その隣に入りました。若い女の人のしくしく泣く声が聞こえました。そしてもっと年上っぽい人のひそひそ囁く声が聞こえました。ちょっとわけありの感じがしました。

私は、わけありの若い女性がレズのおばさんに捕まっているのかな?と思いました。泊まる所がなくて困っている人がトイレに隠れているのかも?とかも思いました。

映画館を出て、私と娘は繁華街を歩いて、レストランを探していました。ホストクラブの呼び込みの人に声をかけられました。

私みたいな地味な者にも声をかけるんだなあと思いました。そういう事は初めてなので不思議な感じがしました。レストランに入って、娘とスパゲティとかハンバーグなんかを食べました。私は映画館の中で買った本を読んでいました。夜中の3時頃になると限界みたいで、娘は突っ伏して寝てしまいました。

私は夜勤で慣れているので、起きているのは何でもありませんでした。他のお客さんたちも皆突っ伏して寝ていました。皆タクシー代がもったいなくて、ここにいるのかな?と思いました。中高年のおじさん、おばさんが一人でいる人ばかりでした。店員さんも、掃除をしています。何だか私の夜勤の仕事よりこっちの方が楽そうだなあと思いました。

時給が違うのかもしれないと思いました。そして5時になって、娘と始発で家に帰りました。

最近その時の事を娘と話したら、タクシーがあるなら乗って帰りたかったと言っていました。眠くてとても辛かったそうです。タクシー代がもったいないと思っていたのは私だけだったようです。

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