家族旅行は体力勝負!
毎年夏になると、我が家では家族でちょっとした
旅行に出かけます。
家族、とは、私たち夫婦と小学3年生の息子、
同居している夫の両親です。
毎年、この家族旅行は、私にとってとても
楽しみであり、同時にとても
体力勝負にもなります。
夫の両親は、80歳を超えて、随分足腰も
弱くなってきました。もちろん
長距離歩くこともできません。
階段のような段差も、1人で登るには
限界があるので、駅を利用することも
難しく、電車や特急を使っての移動にも
限界があるので、旅行は夫の運転する、
8人乗りの車での移動になります。
車に長時間乗りっぱなしでも疲れるので、
大きなサービスエリアには必ず立ち寄ります。
そして、旅先で訪れる場所も、できるだけ
車いすが使えたり、借りたりできる場所に
限られます。

そして、できるだけ義父母でも
楽しめる所を訪れるようにしています。
この旅行で、私はもっぱら、
「義母の付き添い」のような役割を果たします。
普通の大人の普通の速度で歩くことなど
できない義母の歩く速さに合わせて、
私も歩きます。
もともと歩く速さが早かった
私にとっては、これが一番、慣れるまで
時間がかかりました。
サービスエリアに着いたら、義母を車から
降ろすのに手を貸し、ゆっくりとした速度で
歩く義母に付き添い、トイレまで付き添います。
(さすがに個室には一人で入れますが)。
食事をするときは席まで付き添い、義母を
座らせてから、義母の食べるものを注文します。
そして、義母が無事食べ始めるのを見届けると、
今度は私の食事を買いに行って・・・
といった感じになります。
お土産屋さんに行くときも付き添って、
会計をするときには、母の会計も手伝って
(母は指先も不自由なので、お財布から小銭を取り出すことができない)、
買った荷物をもって、車まで付き添います。

サービスエリアに行くたびに、これが続きます。
旅先で、さまざまなところを見て回る時も、
車いすが借りられたときは車いすを押して移動、
ガイドさんの説明があったときには、
耳が遠い母にも分かるように、説明内容を
分かりやすく母に話して、石碑や石像が
あったりしたら、それに書いてある説明も
全部読んで聞かせて、内容を分かりやすく説明します。
基本的に、身体が不自由で、目や耳も不自由
ですが、意識や考え方はしっかりしているので、
旅先で立ち寄った場所にはとても興味が
あるようで、話してあげるととても喜んでくれます。
そして、宿に着けば、温泉や大浴場に
入りたがります。その義母にも付き添ってゆきます。
身体が不自由で、あまり早く動けないので、
義母のお風呂はとても長湯です。さらに、
お風呂から上がった後、身体のケア、
と称して薬やクリームを身体に塗るので、
お風呂だけで軽く1時間以上、時間がかかります。
宿の夕食や、朝食がビッフェの時も、
席を確保した後、義母に付き添って、母の食べる
ものをお皿に盛ったり、人込みで倒れない
ように支えたりの繰り返しです。
それが、旅行の間、ずっと続きます。
旅行が終わるころは、旅の疲れ以上に、
身体も神経も疲れます。これに慣れない頃は、
この夏の旅行がとても憂鬱でした。
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たとえ家族で旅行に行っても、義母の面倒を
見たり付き添ってばかりで、見たいものも
満足に見ることが出来ず、お土産を
ゆっくり見ることもできず、旅の間見たものと言えば、
義母の顔くらいで・・・
もっぱら私は、家族の雑用係のような役割でした。
「家族旅行って何なのよ!」
と、思っていた時もありました。
そう考えると、私は、夫と同居している嫁としては
最低ランクな嫁なんだなぁ、と思います。
けれど、最近は、随分これにも慣れ、
楽しむことができるようになってきました。
旅の途中で、1つだけでいいから、
「絶対外せない、見たいもの」や「買いたいもの」
「食べたいもの」を、旅行前に一つだけ、
決めておくのです。
そして、それだけは、絶対に、見たり、
食べたり、買ったりします。
この時ばかりは、義母の付き添いは、
夫や義父、息子に頼みます・・・いいえ、
有無を言わさず押し付けてしまいます。
そして、それをやっている間は、たとえ義母だろうと、
邪魔はさせません。徹底的にそれを楽しみます。
例えばそれは、その旅先の美味しい食べ物だったり、
立ち寄る場所だったり、さまざまです。
たったひとつでいいんです。たくさん設定
すると、義母に付き添うことが出来なく
なってしまうから。
たとえば・・・今年は伊勢神宮に行ったのですが、
伊勢神宮参拝の時は、義母を神宮で借りた
電動車椅子に乗せて、義母と一緒に回ります。
電動車椅子、とはいえ、勝手に走って行って
くれるわけではないので、車椅子を運転
するようにして義母に付き添います。
けれど、伊勢神宮を出て、神宮前にある店が
連なっている通り、「おはらい町」に行くときは、
夫と義父に義母の事を頼んで、息子と一緒に
おはらい町を歩き・・・ずっと食べたいと思っていた
「赤福氷」を頬張って、息子の買い物に付き合い、
私自身も友人知人へのお土産を買い、
さらに、「せっかく伊勢神宮まで来たのだから」と
言って、パワーストーンのブレスレットを
自分用に買いました。その間、1時間ほどです。
この1時間だけは、「私が楽しむ」事を
最優先にしました。この「おはらい町」を
息子と歩くことを、この旅の「私の」楽しみとして、
楽しむことを決めていました。
その間、夫は義父母と一緒に私と別行動で、
ほかの店に入って食事をしていたようです。
そういう楽しむポイントを一つ決めて、
何があってもそこだけは楽しむ! それ以外は、
ちゃんと義母に付き添う、義母のことを
最優先に動く。そうやってメリハリをつける
ようになってからは、随分家族旅行を
楽しめるようになりました。
そして、そんな風に私が動くようになってから、
家族も、少しずつ変わってきました。
以前までは、「嫁(私)が付き添うのが当たり前」と
夫や義父母は思っていたようですが、
私がそんな風に動くようになったせいか、
家族も、私が義母を夫や義父に任せた時は、
「ああ、ここで楽しむんだな」「これを楽しみにしてきたんだな」
と思うようになってくれたらしく、
その間だけは自由にしてくれるようになりました。
それができるようになってから、
憂鬱だった家族旅行も楽しめるようになりました。
心の持ち方一つで、憂鬱なことも、
きっと楽しくなる・・・
そんなことを気づかさせてくれた、家族旅行でした。
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