赤ちゃん返り
上の子が3歳の時に下の子が私のお腹の中にきてくれました。
上の子は、まだ授乳中でした。
妊娠しても授乳していましたが、妊娠中期ころから授乳が痛くとても苦痛になりました。
そのため、産婦人科の先生から上の子に「お母さんと赤ちゃんが痛いから、お乳はやめようか」と言ってもらいました。
すると上の子は、あんなに大好きで「絶対やめない」と言っていた授乳をすんなりやめてくれました。
そして、いままで一度もわたしから離れて眠ることが出来なかった上の子が、出産の為の入院中離れて眠ることができました。
わたしが、退院して家に帰ってきてからも、とてもお利口でたくさんお手伝いをしてくれました。
そんな上の子に、いろいろと助けてもらっていました。
なるべく、上の子のことを優先的にと思っていましたが、赤ちゃんを育てることはそんな簡単ではなく、どうしても上の子に甘えている私がいました。
そんな上の子が、だんだんおしっこを我慢することが出来ずに、よくおしっこやうんちをお漏らしするようになりました。
ちょっとしたことで泣いたり怒ったりし始めました。
食事のときは、「食べさせて」と言い。
お着替えも「着替えさせて」と言い。
隙あらば、私の膝の上にのってくるようになりました。
下の子を「かわいいかわいい」と言っていた上の子が、下の子に手を挙げることがでてきました。
ちょっとしたことでも、「怖い」と言って泣きだしていました。
新しいことにはすべて「怖い」と言って泣いていました。
三年目になる園でも泣いていました。
わたしも下の子の育児疲れもあり、ちょっとのことで泣き叫ぶ上の子に、怒ったこともありました。
だんだん、赤ちゃんが二人になっていました。
そんなときに、上の子の関係で講話を聴く機会がありました。
下の子を実家の母に預けて、上の子と二人の時間を久しぶりに作ることができ、ゆっくりと講話も聴くことが出来ました。
そのときに聞いたお話は、その時の自分にとても響きました。
「こどもは、いつも母親を見ている。
「母親と視線があうだけでも、子供にとってはご褒美なんですよ」
その言葉に涙がでてきました。
それまでの上の子の行動は全部、私に対しての愛情だったんです。
「大好きだよお母さん、だからたくさんお母さんの為に我慢してあげるね。」
とたくさん頑張る上の子に私は、さらに「頑張って、お母さんの為に頑張って」
と上の子を苦しめていたんです。
それから、わたしは上の子をたくさんたくさん抱きしめました。
すこしでも、手があけば上の子を抱っこしました。
上の子の目をみて、話を聞きました。
とてもよくしゃべる子なので、たまに話を遮っている私がいましたが、反省しました。
上の子に「下の子はまだ何もできないから、今はお母さんが抱っこしてあげないといけないけれど、ずっと下の子は今のまま赤ちゃんじゃないんだよ」と伝えました。
夜は、絶対に上の子とお話をして寝ることにしました。
「あなたが寝ているとき、実はお母さんはあなたにくっついているんだよ」
と言うと、上の子はとても喜んでいました。
何も難しいことを要求しているわけではない上の子に、わたしは自分が少しでも楽になるように、「仕方がない赤ちゃんがいるんだから」という自分への言い訳とともに上の子を都合よく動かしていました。
そんな上の子は、だんだんとおしっこやうんちをお漏らしすることも少なくなりました。
すぐに泣いていた上の子が、新しいことに自分からチャレンジすることができました。
その期間半年以上でした。
過ぎ去った嵐なので簡単に振り返れますが、世にいう「赤ちゃん返り」だったのだと思います。
いままさに「赤ちゃん返り」まっただ中のかたは、子供を変えるのではなく、自分が変わる方がよさそうですよ。
