「タトゥーを消したお話」
私は10年ほど前にタトゥーを消しました。タトゥーを入れたのは、15年ほど前になります。その頃、若い女性がタトゥーを入れるのが流行っていました。私は若くなかったですが。腕の内側の、腋の下の近くの目立たない場所に、アルファベットのRという文字を入れました。渋谷のお店ですぐ終わりました。待ち時間は少しあったけど、入れるのは速かったです。5分ぐらいです。たいして痛くもなかったです。
ボールペンの先を強めに押し当てて、そのままギーッと文字を書くような感じです。
それから5年ほど経ち、私はタトゥーを入れた事を後悔しました。家族に内緒だったので、いつも隠していなければいけないのが苦痛でした。夏に半袖の時など気を使いました。寝ている時も心配でした。
一度お風呂が壊れて、1週間ぐらい銭湯に通ったのですが、その際には、絆創膏でタトゥーを隠して入りました。小さいから良かったけど、一番心配したのは、将来年をとって寝たきりにでもなったら、家族に見られてしまうかもと思うと、消しておいた方がいいなと思いました。
最初に近所の大学病院の外科に行って聞いてみたのですが、切り取ってから縫うと、皮膚が引っ張られて、引きつったような感じになってしまうので、美容整形の病院で消してもらった方がいいと言われました。
インターネットでタトゥーを消してくれる病院を探してみました。いくつか出てきました。渋谷の女医の先生がやっている病院が良さそうだったので、そこに電話をして予約をしました。お金もどのくらいかかるのか心配だったのですが、その病院のサイトに計算方法が出ていたので、計算してみました。
私のタトゥーは、1.5センチぐらいの小さい物だったので、計算では7
5千円ぐらいでした。
当日、家から電車で渋谷に行きました。少し迷って病院に着きました。私の順番が来ました。タトゥーを先生や助手の人たちに見られるのは恥ずかしいけど、しょうがありません。
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先生は女医の50代ぐらいのきれいでほっそりした、派手な感じの人でした。ずけずけ言うタイプの人で、私に「Rって男の名前?」「何ていう名前なの?教えてよ。」と聞かれて、恥ずかしかったです。答えられませんでした。
でもまあまあ優しさもあり、親切でした。患部消毒をしてから、先生や助手の人たちは目を守るサングラスみたいなものをかけて、レーザーを照射しました。5分ぐらいで終わりました。絆創膏を貼ってもらっておしまいです。その日はやはり計算のとおり7
5千円ぐらいでした。
一度では消えないので、一か月後にまた再照射をします。
1週間経ったら、絆創膏をはがしていいという事でした。軽いやけどみたいなものなので、かさぶたができます。自分でかさぶたをむいちゃいけないと言われていました。自然にかさぶたがとれて、傷が癒えたら、どのくらい消えたかわかります。
一度の照射ではほとんど変わりありませんでした。再照射は5千円です。2度目の照射でもまだあまり変わりありませんでした。3度目ぐらいでやっと「少し消えてきた!」と思いました。合計で5回の再照射をしてもらいました。それでやっときれいに消えました。お金は合計で10万円ぐらいかかりました。私のタトゥーは小さいけど、他の人はもっと大きいのを入れてるから、何十万円もかかると思います。
一度、病院で一人の女性が私や他の女性に「どのくらい待っています?」と待ち時間を聞いてきました。話を聞いていたら、その女性は豊胸の手術をしたそうです。でも手術後に胸にしこりができたか、形がいびつだったかして、心配になり、他の病院に行ったそうです。でも病院同士で暗黙のルールがあって、そこでは何もしてもらえなかったそうです。
それでまたここの病院に来たのだけど、先生は、他の病院に相談に行った事を怒ってしまい、ここでも診てくれないと言われてしまったそうです。その女性は泣いて、受付の人に何とか診てほしいと頼んでいました。私は、その女性は気の毒だけど、何で他の病院に行ったのかしら?そして、その事をどうして自分で言っちゃうのかしら?と思いました。自分でどんどん墓穴を掘っているように見えました。
タトゥーを消しに来ているのは私だけで、他の人はほとんどが豊胸の手術で来た人みたいでした。そこではシリコンではなく、自分のお腹や太ももから脂肪をとって、それを胸に入れるという方法です。ビフォア・アフターの写真を見たら、胸の内側ばかりに入れているので、胸(乳首)が外を向いているようで変でした。
服を着た時はあの方が、谷間ができていいのかな?と思いました。
無事にタトゥーは消えました。よく見ると白く跡が残っていますが、ほとんどわかりません。しばらくして、ニュースであの女医の先生が、何でも娘さんを誘拐されたそうで、テレビや新聞に顔が出てビックリしました。娘さん無事に戻って良かったです。
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